解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午後:第13問

術後無気肺の徴候でないのはどれか。

1: 呼吸困難

2: 低酸素血症

3: 頻脈

4: 頻呼吸

5: 低体温

一般的に、無気肺の原因は以下のとおりである。
・閉塞性無気肺(原因:痰や異物、肺がん、術後の全身麻酔の影響など)
・圧迫性無気肺(原因:胸水や緊張性気胸、肺がんなど)
・粘着性無気肺(原因:ARDS、肺水腫など)
・瘢痕性無気肺(原因:肺線維症、気管支拡張症など)
上記の原因に加え、術後は全身麻酔や人工呼吸器の装着、安静臥床の長期化などにより、患者は無気肺を起こしやすい。さらに、創部の痛みが無気肺の原因となることもあります。心臓血管外科や呼吸器外科の術後の場合、胸の創部の痛みでうまく咳嗽ができないためである。咳嗽できなければ、痰を出しづらくなり、痰が溜まり無気肺を起こす。そのため、術後の患者は無気肺を起こしやすい状態といえる。
術後の無気肺は、3日以内で起きやすいといわれている。無気肺が広がると、低酸素血症や肺炎、呼吸困難、頻呼吸、胸痛などの症状が出現する。喘鳴や咳嗽などが現れる場合もある。

1:動脈血酸素分圧の低下は呼吸困難を生じる。

2:低酸素血症や肺炎、呼吸困難、頻呼吸、胸痛などの症状が出現する。

3:動脈血酸素分圧の低下は頻脈を生じる。

4:低酸素血症や肺炎、呼吸困難、頻呼吸、胸痛などの症状が出現する。

5:正解。無気肺とは直接関係しない。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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